宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】 宅建士試験とは

宅建士と併せて取りたいと言われるのが「管理業務主任者」と「マンション管理士」の二つです。宅建士とあわせて不動産3資格と言われたりします。

今回はそんな不動産3資格をトリプル取得するのが可能なのか、メリットはあるのかについて解説していきたいと思います

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士は出題エリアが被っているので、勉強する内容も重複している部分があり、一緒に取るのがおすすめの資格です。

不動産3資格をとれば、マンション管理をする会社には重宝されるでしょう。

しかし1年でダブル受験は結構ハードです。被っている出題エリアは限られています。とりあえず宅建合格を目指してみるのが得策です。

宅建と併せて取るメリット

宅建士と管理業務主任者とマンション管理士は「不動産3資格」と呼ばれ一緒に取得することがおすすめの資格です。

宅建士があればそれで充分ですが、履歴書に宅建士とともに管理業務主任者と書いてあれば希望する会社の見方も変わるでしょう。

管理業務主任者になると何ができるのか

管理業務主任者は、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者です。

マンションで住人のなかで管理組合が発足すると思いますが、そんな一般の方にはマンションを管理していくノウハウはありません。そこでマンション管理業者に依頼して管理を委託するのですが、その管理組合とマンション管理業者の契約の「重要事項説明」が管理業務主任者の独占業務になります。

また宅建士と同じくマンション管理業者には管理業務主任者の設置義務があり、管理委託の件数に応じて管理業務主任者を置いておく義務があります

マンション管理を行う会社にとっては資格保有者はありがたい人材と言えます。

マンション管理士になると何ができるのか?

マンション管理士は、管理業務主任者と違い独占業務も設置義務もありません。資格を取った人がこの業務ができるという感じの資格ではないということです。

おもにマンションの管理に関するコンサルティングをする資格で、管理組合に依頼されマンション管理業者がしっかりとした管理をしているか監督したりします。

管理会社の立場で仕事をするのが「管理業務主任者」、住民や管理組合の立場に立って仕事をするのが「マンション管理士」です。

不動産3資格すべて取る難易度は?

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】

これらの宅建士・管理業務主任者・マンション管理士の不動産3資格を取得する難易度はどれくらいでしょうか。

合格率は、宅建15%・菅業22%・マン管8%

宅建士の合格率は15%で管理業務主任者の合格率は22%、マンション管理士の合格率は8%前後で推移しています。

管理業務主任者が一番取りやすい資格と言えます。逆にマンション管理士は難関資格と言えるでしょう。

共通する出題箇所は主に民法

不動産3資格とまとめられるだけあり、出題箇所が重複している部分があります。

特に民法に関する問題は宅建士では11問・管理業務主任者でも11問、マンション管理士でも8問ほど出題されます

民法の勉強が共通するので、知識を忘れていないうちに取得したほうが取りやすいと言われています。

区分所有法を得意分野にする必要がある

逆に宅建士の試験と違うところが、区分所有法の出題が多いということです。

宅建士では区分所有法に関しては例年1問しか出ないのですが、管理業務主任者・マンション管理士では例年10問出題されます。マンションの管理に関する国家資格なので区分所有法に関する知識は当然求められるということです。

ここでポイントを稼がないとこの2つの資格取得はなかなか難しいと思います。

逆に宅建業法の出題は、宅建士が19問出題されるのに対して、管理業務主任者は2問、マンション管理士は出題されないケースが多いです。

宅建に集中すべき・マンション管理士は必要ない

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】

正直に言うと、持っているべき資格としては宅建士ひとつで十分です。マンション管理会社に勤務したいという事であれば管理業務主任者ひとつでいいと思います。

マンション管理士は合格率の割には、資格を持っていてできることも少なく、労力の割にはあまり意味がない資格と言えます。

また勉強する分野が被っているからと言って、安易に1年に2資格もしくは3資格すべての合格を目指すのは危険です。得意分野にしないといけない科目が増えるのでその分覚える内容も増えます。

具体的には宅建士ではそれほど区分所有法に時間をかけて勉強する必要はありませんが、1年でダブル・トリプル取得を目指すと同時にこの区分所有法に関しても暗記しないといけません。

また受験月宅建士10月、管理業務主任者12月、マンション管理士11月と近い時期にあるので対策も困難です。

とりあえず宅建士試験の合格を目指し、翌年に管理業務主任者を取るという方が一番多いです。

宅建士と管理業務主任者・マンション管理士【不動産3資格を取る】:まとめ

宅建士・管理業務主任者・マンション管理士は出題エリアが被っているので併せてとることがおすすめ

しかし宅建だけで十分という考え方もあるし、1年でダブルもしくはトリプル合格を目指すのはかなり困難

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