宅建士を取ったら独立開業できる?失敗しないための3つの準備

宅建士を取ったら独立開業できる?失敗しないための3つの準備 宅建士資格の活かし方

宅建士の資格をとれれば不動産業で独立開業できるかと言われれば、手続きとしては可能です。不動産業を始めるには最低でも1人の宅建士が必要ですので、自分で資格取得すれば不動産業を始めることができるでしょう。しかしうまくいくかはわからないものです。

今回はそんな宅建士をとって独立開業して成功するにはどうすればいいか解説していきたいと思います。

宅建士を取ったら独立開業できる?失敗しないための3つの準備

宅建士を取ったら独立開業できる?失敗しないための3つの準備

宅建士を取ったら不動産業で独立開業できるか、と聞かれればYESです。

宅建士を取ったら不動産業で独立開業し成功できるか、と聞かれればNOです。

それくらい不動産業での独立開業というのは難しく、逆に言うと宅建士の資格は不動産業の実務とはあまり関係のないものなので「宅建士試験に合格しても不動産業に精通している」とは全く言えません。

それでも宅建士を取って独立開業して成功したいという方のために最低やっておきたい3つの準備があります。

  • 「独立しようと思いながらの」実務経験は最低1年
  • 貯金や副収入など売れない時期の為の対策をする
  • 固定費をかけない工夫をする

の3つです。詳しく解説していきます。

①「独立しようと思いながらの」実務経験は最低1年

①「独立しようと思いながらの」実務経験は最低1年

不動産業で独立開業して成功しようとすると宅建士の資格を取っただけでは無理です。登録実務講習をうけても全然無理でしょう。やっぱり実務経験が1年間ほどは必要です。

そこで一番重要なのは期間ではありません。1年後に独立すると決めて実務経験をするという「意識」が大切です。

近いうちに独立すると決めて実務経験をするのと、そういったことを考えずに実務経験をするのとでは全然価値が違います。

不動産営業マンとして実務経験を積んでしまう

普通は不動産業者で働くと不動産営業マンとしての実務経験を積みます。ですが独立開業するとなるとそれだけでは不十分です。不動産の経営者としての視点も必要になってきます。

例えばよくある話ですが、

不動産業界歴20年というようなベテラン不動産営業マンに営業トークについて質問した場合、たぶん30分くらい実例を踏まえて(時に不要な話もありながら)適切にアドバイスをくれると思います。

ですが同じ人に

「ネット問い合わせが何件あれば1件の契約に繋がりますか?」
「うちの会社がしているこの広告をするのにいくらかかると思いますか?」
「契約書のここの部分はどう書いたらいいですか?」

こういった質問をするとなかなか正確な答えが返ってこないことも多いのです。ベテラン営業マンでも働く意識によっては、集客や事務関係の仕事についてはあまり詳しくは理解していないのです。

不動産業は集客がすべて、営業は2番目

不動産の実務経験と言えば接客術や営業トークが思い浮かびます。たくさんの顧客を接客し経験を積むのも大切なことです。

ですが独立開業するとなると、「集客」というところが大切になってきます。集客がなければせっかく身に着けた接客技術も使うことができません。

それどころか集客さえうまくいけば、多少の営業下手でも売り上げは上がってきます。

独立開業するということを考えながら実務経験を積むと、営業だけでなく、どうすれば集客できるのかというところにも目を向けながら働くことができます。こういった意識を持った実務経験というのが必要なのです。

②売れない時期のための対策をする

①「独立しようと思いながらの」実務経験は最低1年

不動産業で独立開業するためには売れない時期のための対策というのも必要です。売れなくても少しの間であれば生活していくことができるくらいの備えが必要です。

不動産業は信用が大切な業種なので、最初の1年はもしかすると思ったような結果を残せないかもしれません。

例えば「先月から始まった会社」と「創業30年の会社」でやってくれることが基本的に変わらなければどちらから家を買うでしょうか。「聞いたことのない会社」と「何となく聞いたことある会社・誰もが知っている会社」ならどちらから家を買うでしょうか。どちらも後者だと思います。

こういったことを考えると売れない時期の生活費や資金繰りというものも考えておかないといけない大切なことになります。

そもそも不動産業の開業には200万円くらいはかかる

宅建士の資格をとり不動産業で独立開業するにはそれなりの費用がかかります。

独立開業をするにしても最低でも200万円くらいの費用がかかります。保証協会への営業保証金60万円をはじめ、事務所の敷金礼金や初期家賃の支払いもありますし、コピー機や電話などのOA機器や応接机の設置などは免許の必須事項なので設置しないと宅建免許が下りないためこれらも用意しないといけません。

当然これらにはもし売れなかったらという時の費用は含まれていません。万が一最初のほうにうまくいかなかった場合の為にこれ以上に貯金をしておく必要があります。

独立開業の前に副収入を用意する

不動産業の独立開業のために貯金をしておくということも準備ではありますが、副収入を用意しておくというのも方法の一つです。

不動産の関係で言えば収益物件などもありますし、ネットビジネスや株などの資産運用系の副収入もあると思います。また奥さんがいれば奥さんとよく話し合いをして奥さんの収入で万が一の時は切り抜けるというような対策もあります。

③固定費をかけない工夫をする

①「独立しようと思いながらの」実務経験は最低1年

次に固定費をかけないというのも大切です。

不動産業で独立開業すると、目立つ立地に店舗を構えたり、事務員さんや営業マンを雇ったりというようなことを考える方も多いと思いますが、そういったことは絶対に必要なわけではありません。

まずは自分1人で始めたり共同経営と言えるような給料のかからない仲間と小さな事務所で始めるのが良いと思います。

宅建士を取ったら独立開業できる?失敗しないための3つの準備:まとめ

宅建士を取っただけでは不動産業で独立開業して成功するのは難しいです。

  • 独立しようと思いながらの」実務経験は最低1年
  • 貯金や副収入など売れない時期の為の対策をする
  • 固定費をかけない工夫をする

この3つの準備をすることにより、失敗はしない不動産さん独立はできます。

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