宅建士の資格保有者ができる楽な仕事・営業はしない「宅建おじさん」

宅建士の資格保有者ができる楽な仕事・営業はしない「宅建おじさん」 宅建士資格の活かし方

宅建士は日本で一番人気のある資格です。それは就職に有利だからです。

今回はそんな宅建士の資格をもっていればできる楽な仕事、通称「宅建おじさん」について解説していきたいと思います。

宅建士の資格保有者ができる楽な仕事・営業はしない「宅建おじさん」

宅建士の資格保有者ができる楽な仕事・営業はしない「宅建おじさん」

宅建士の資格があればできる楽な仕事「宅建おじさん」とは何なのか?もちろん女性の場合もありますし、若い方の場合もあるので、おじさんに限定するわけではないのですが、

契約の時に、重要事項説明書や契約書の作成・お客さんへの説明などの事務仕事だけをするスタッフのことです。逆に不動産営業マンで一番大変な仕事である「営業活動」というものは全くしなくてよく、ノルマ等もありません。

よく別業界で働いていたり、営業が苦手で営業成績が上がらないベテラン男性社員がすることが多いので、「宅建おじさん」と呼ばれたりします。

しかしここ最近では女性も多くなってきたので「宅建おばさん」も増えてきています。

宅建専門事務の仕事はとにかく楽な仕事

宅建専門事務の仕事はとにかく楽な仕事

宅建事務を専門に扱う「宅建おじさん」の仕事は不動産会社の中では、とにかく楽な仕事です。

不動産営業マンの大変さは契約しないと給料が少なかったり、評価がされなかったり、現実的に契約件数のノルマがあったりというプレッシャーの部分になります。

こういったプレッシャーから解放されている時点でかなり不動産業界で言うと楽な仕事言えるでしょう。

ただ契約などはお客さんのあいている時間なので、平日の18時以降の場合や土日祝日の場合も多いので、そういった意味では時間の融通が利かないと難しい仕事かもしれません。

楽な仕事「宅建おじさん」の給料

楽な仕事「宅建おじさん」の給料

契約書や重要事項の説明だけをする「宅建おじさん」の給料は、よくもらえる会社でも月々25万円が限度だとおもいます。普通は20万円前後の給料になります

基本的には不動産業者は営業の成績による評価になってくるので、営業おじさんは社内では残念ながら底辺中の底辺の扱いになります。

楽な仕事「宅建おじさん」がなぜ生まれるか

楽な仕事「宅建おじさん」がなぜ生まれるか

なぜ「宅建おじさん」のような宅建に関する作業のみをする、営業を全くしない社員が生まれるかというといろいろなパターンがあります。

落ちこぼれ営業マンが「宅建おじさん」化するパターン

まず一番多いパターンがなかなか営業成績が上がらない営業マンがこの「宅建おじさん」化するというパターンです。

若い営業マンの場合は、あまり営業成績が上がらなくても、将来の成長のために宅建士の仕事に専念して、営業をさせないということは少ないですが、高齢の営業マンになってくるとそういうわけにもいかずに、

  • 営業したお客さんからのクレームが多かったり
  • 車の運転が不安定になってきたり
  • 最新の業界事情についていけなかったり

して会社もなまじ営業活動をしてトラブルを起こされるより、宅建事務に専念してもらって他の営業マンのサポートをしてもらったほうがいいという判断をするのです。

宅建士の不足で営業できない人を雇ったパターン

もう一つのよくあるパターンですが、宅建士の資格者が退職するなどしたため宅建士不足が生じたので、「とにかく宅建士の資格を持っている人」を雇ってみたものの、その人の希望で営業はあまりしたくなかったり、なかなかうまくできなかったりというパターンです。

このパターンでは、あまり営業したくなくて事務員として雇ってほしいという女性の方が応募してくる場合も多いです。

不動産業者は大手仲介業者は営業マン全員宅建士だが、中小の仲介業者になると宅建士不足に悩むという2極化しています。このパターンで就職できるのは中小の不動産仲介業者になるでしょう。

営業マンを営業に専念させる戦略的パターン

これは意外とあまり多くありませんが、バリバリ営業する主力営業マンを活かすために戦略的に宅建事務専門の社員を雇っている合もあります。

営業と手続きの完全分業制にしているというようなシステムです。

楽な仕事「宅建おじさん」の雇用は危うい

楽な仕事「宅建おじさん」の雇用は危うい

宅建専門の社員の雇用は不動産業者では危うい立場にあります

不動産会社の経営者からすると、「契約をあげられる営業マンだけにしたい」と思っているのが普通です。

ですので宅建おじさんの雇用はいつも危険にさらされています。

宅建士の不足などで宅建事務専門の社員を雇っていた場合などには、若い宅建士資格をもった営業マンが入ってきた場合は仕事を奪われることは間違いないでしょう。

評価に関しても宅建事務専門の社員がすることはある意味「誰にでもできること」で、社内の評価は契約などの成績で決まってくるので、いつでも肩身の狭い思いは覚悟しないといけません。

給料を払いたくないため出勤日数を減らしたりされると、宅建士の名義貸しに該当する可能性もでてくるので働き方には注意が必要です。

宅建士の資格保有者ができる楽な仕事・「営業しない宅建おじさん」:まとめ

宅建士の資格をもっていると、全く営業活動をしない楽な仕事である「宅建おじさん」の仕事にありつける場合がある。

宅建事務専門の社員ができるパターンはいくらかあるが、あまり戦略的に行われている場合はなく、その場しのぎでそうなっている可能性が高いので、楽な仕事ではあるが給料は少なく、雇用も安定しないことに注意が必要

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